面接官が暴露!4つの方法で就活面接は成功|最短で就活成功させるコツ

大手金融機関で10年以上働き、年間何十人もの就活生の面接している筆者が、面接官の立場からみて必ず成功する面接術をすべて暴露します!

おしながき

就活の面接官が最重要視するたった一つのポイント

私は過去数年にわたって就活の面接官をしている現役ビジネスマンです。

一般的に、就活の面接官は就活生の以下の6つの部分を見ていると言われています。

✔「人間性(学生本人の個性や人間臭さ)」

✔「現実味(話にリアリティがあること)」

✔「誠実さ(カッコつけてないこと、等身大であること)」

✔「親近感(面接官が「それわかるわぁ!」と共感できること)」

✔「新鮮さ(学生としての初々しさを感じること)」

✔「雑談力(コミュニケーション能力の高さ、機転が利くか)」

極端に言ってしまうと、就活の面接官はたった一点しかみていません。

そもそも就活の面接官は一日に約10人~15人ほど面接をします。そして最後に、一日に面接した就活生の中で順位付けをして、上位数名を次の審査に進める・・・という「ふるい分け作業」を行うのです。ですから一番重要なポイントは、面接官が一日を振り返った時にあなたの顔が面接官の頭に思い浮かぶかどうかこれが一番重要なポイントなのです。

では、どういう印象を残すのがいいのかというと、もちろん良い印象を残さないといけません。良い印象っていうのは、「あなたのことが好きだな」とか、「こいつと一緒に仕事したいな」「初々しくて魅力的な人だな」というものです。

つまり就活を成功させるためには、面接官が『ぜひあなたと一緒に働きたい!』と思ってくれるかどうかに尽きるのです。このことを意識し逆算して面接に臨む必要があります。

本記事では就活面接官の頭に残る面接のコツを4つ紹介します!

巷にあふれている就活マニュアルには誤っている情報がたくさんです。

就活本やマニュアルでは以下のようなことを教えられませんか?

✔自己分析を十分すること。

✔志望動機を徹底的に考えること。

✔学生時代の成功体験を膨らませて話しをすること。

✔立て板に水が流れるように流暢に話すこと。

✔髪型や服装で目立ってはいけない。

面接官の私から言わせると、上記の対策は小手先の方法でしかなく面接の本質としてあまり役に立ちません。

何度も言いますが、面接で大事なのはどうすれば面接官の頭に良い印象を残せるか?です。

就活面接が必ずうまくいく4つの方法について

ここで説明する4つの方法を実施すれば必ず就活の面接がうまくいきます。事例も載せていますので、ぜひ何度も読んで理解を深めてください。

1.話は分かり易く簡潔に。

✔時間厳守。特に「1分間で自己紹介してください」など時間を指定されたら絶対に守ること。
✔質問への回答は長くても1分以内に終えること。もし長くなりそうであれば「ちょっと長くなりますがよろしいでしょうか?」と前フリする。
✔面接官の質問にはまず結論から話す。その次に根拠を話す。
✔補足の仕方は、「なぜなら~」「その理由は~」で作ると話が分かりやすくなり会話が締まる。
✔背筋を立てて堂々と話す。

例えば、面接官から「自己紹介を一人1分間でお願いします。」と言われたら必ず時間を守らなければなりません。これが意外とできない学生がとても多いです。特に優秀な学生やプライドの高い学生ほど話が長い印象があります。内容がすごくてもダラダラと長くしゃべる人には良い印象はもてません。決められた時間をしっかり守る学生であれば、それだけで面接官から「お!」と感じてもらえます。

実際に良い事例と悪い事例を具体的に見てみましょう。

〇良い事例

面接官:「〇〇さんは現在何社の採用面接にエントリーされているのですか?」

学生:「今エントリーしているのは13社です。

面接官:「そうなんですね。ちなみにエントリーしている業界の内訳って教えてもらえますか?」

学生:「サービス業3社に、メーカー5社に、金融機関が5社です。」

面接官:「なるほど。では今まで活動してきた中でどの業種が一番自分に向いてるなと感じますか?」

学生:「サービス業です。なぜなら私は、ありがとうと言われることに非常にやりがいを感じるからです。3つの業種の中でサービス業は一番たくさんの「ありがとう」に触れる機会が多い業種だと考えているからです」

 

×悪い事例

面接官:「〇〇さんは現在何社の採用面接にエントリーされているのですか?」

学生:「まずはサービス業3社に、メーカー5社に、金融機関が5社です。」

面接官:「そうですか(・・・で結局何社?)。なぜそれらの業種を受けようと思ったのですか?」

学生:「それは人と話すことが好きだからです。私は学生時代、バイトを通して老若男女問わず多くの人たちとコミュニケーションをとってきました。多くの人たちとコミュニケーションを重ねる仕事は、私の長所を伸ばせると確信しております!」

面接官:「なるほど(・・・どの業種のこと?どの業務も人と話すけどな。)バイトの年長者とはどんなコミュニケーションををとっていたのですか?」

学生:「バイト時代の店長は若い人たちと話すことが苦手だったようです。私もそれを薄々感じていました。なので、店長が疲れていそうなときこそ"何かお手伝いしますか?"と声掛けしたり、業務で困っていそうなときは積極的に協力するようにしました。店長の目線や悩みに共感することで、私にも徐々に色々相談してくれるようになり・・・」

面接官:(・・・いい話してるんだけど、話にまとまりがないんだよなぁ)

 

悪い例の生徒は、「結論」と「根拠」がはっきりと伝えられておりません。なので面接官はちょっとずつ違和感を感じながら次の質問に進むわけです。話も間延びしていて伝えたいことが何だかはっきり分かりません。

この「結論」と「根拠」を冒頭にはっきり伝えることはとても重要なことです。このことを徹底して意識し、面接官の聞きたい質問に対して明確に回答を述べると面接官にはかなり良い印象が残るはずです。

 

「わかりやすく簡潔に伝える方法」について詳細に書いた記事もございますのでこちらにもぜひ目を通してみてください。

あわせて、一つおススメの本を紹介します。

著者はソフトバンクの孫さんの前でプレゼンをして絶賛された経歴のお持ちの方です。私も重要視している「結論」「根拠」「1分間」というキーワードがたくさんちりばめられており、プレゼン手法のコツをロジカルにわかりやすく説明しています。最近読んだコミュニケーションに関する本の中で抜群に面白く、共感できる部分がとても多かったです。

就活面接に不安が残る人は本番前にぜひ一読することをおススメします。きっと良いプレゼン技法が理解できると思いますよ!

 

2:「自分らしさ」にこだわる。

✔「自分の好きなこと」と「周囲の学生があまり経験したことがないこと」の組み合わせが自分ブランドをつくる。

✔自分が大切にしているものがあればエピソードに盛り込む。

✔ありふれたシチュエーションにも自分なりの切り口を入れる。

✔「ボランティア」というキーワードは使わないこと。

面接では必ず自己紹介や学生時代の経験を語りますが、ここは自分を最もアピールできるポイントです。ところが就活で陥りやすいのは、自分をよく魅せようとして話を盛りすぎるところ。特に「私はボランティアをやっていました」という学生がとても多いのですが、面接官から見たら「ほんとかよ?」と思ってしまいます。なぜかというと、学生時代にボランティアをした経験がある面接官なんて殆どいないからです。

面接官は驚くような答えを期待していません。学生時代のリアリティあるシチュエーションを基本に、自分が経験したこと、自分が好きなこと、自分なりの意見や個性を盛り込めることを話材にしてください。大事なのは面接官にそのシチュエーションをイメージしてもらえるかどうかです。

事例で紹介しましょう。

〇良い事例

(例1)私は本が大好きで、大学生時代ずっと本屋に入り浸っていました。読書していると集中できるし、タダで別世界を疑似体験できることがとても好きです。どうせなら大学の図書館の本を全部読んでやろうと思いましたがさすがにそれはできませんでした(笑)


(例2)私は料理が大好きです。なので大学時代はずっと飲食店の厨房でバイトをしていました。最近就活をしていて、料理と仕事はとても似ていると感じています。なぜなら食材を下ごしらえしたり手際よく準備することは、仕事の段取りや手順ととても似ているからです。


(例3)体を動かすことが好きなので、夏休みはライフセーバーとして4年間働いていました。海では大勢の人が溺れるのでたくさんの人を救助しました。その中でも感動したことは、一年前に救助した人が私の顔をずっと覚えてくれていて、次の年むこうから私に声をかけてくれたことです。

こんな些細なことでいいんです。ですが、回答の中にキラリと光る個性や本人の洞察力が盛り込まれていると、面接官は素直に「この子しっかり考えてるな!」と思うのです。(例:料理と仕事はとても似ている!という切り口など)

 

×悪い事例

(例1)私は大学時代、困っている人のお役に立ちたいと思って地域のボランティアに参加してきました。ボランティアをすると本当に気持ちが洗われます。人の役に立つことって本当に素晴らしいことだと実感できました。学生時代のこの経験は何物にも代えがたいものです。これから社会人になってもここで巡り合った機会を大切にしていきたいと思っています。

(解説)なぜボランティアをやろうとしたのか?どんなボランティアを選んだのか?具体的にどんなこをして気持ちが洗われたのか?等の疑問が残ってしまう。全体的に表面的な話に終始しており、面接官の共感が得られない。


(例2)私は大学時代1年間アメリカに留学しました。最初は留学するか悩みましたが、この留学の経験が今では私の基礎を作っています。留学経験で得たのは英語スキルと一生付き合える友人を得たことです。特にかけがえのない友人をもつことができたのは本当に素晴らしい体験でした。もともと引っ込み思案だった性格でしたが、留学のおかげで克服し、今では積極的に自分から初対面の人にもコミュニケーションをとりたいと思ってしまうほどです。

(解説)留学を元にどんな経験や苦労をして英語や友人を得ることができたのかが述べられていない。また文章に自分の価値観が表れていないので、面接官からすると印象に残らないエピソードに聞こえてしまう。

 

そもそも「自分らしさ」や「自分の良さ」って思われた方多いのではないでしょうか?

別記事で「自分らしさ」や「自分の良さ」に具体的に気づく方法を掲載しております。興味がある方はこちらもぜひご覧ください。

 

3.失敗談を語る。

✔積極的に失敗談を語ろう。

✔失敗談だけではだめで、そこから何を学び、再発防止策をどうしたかを明確にする。

✔若いうちに多くの失敗を経験している学生は高評価。

✔面接官は学生に対してたくさんの成功体験をもっているとは思っていない。

 

自分の失敗談を話すことはとても大きな効果があります。面接官も学生時代は麻雀、パチンコ、バイトに明け暮れていた人達が殆どです。失敗なんて数えきれないほどしています。そんな面接官ですから、学生時代に出来る成功体験などたかが知れていることを分かっています。

むしろどんな失敗や挫折を経験して、そこから何を学んだのか。その失敗を具体的にどう次に生かそうとしたかを積極的に話すべきです。面接官はそんな学生に親近感を持ちますし、若いうちに挫折を経験しているとタフな人材と認識してくれます。

 

〇良い事例

ある日、私はバイトで高価な機材を壊してしまいました。店長にはとても怒られてヘコみました。ですがこのまま何もしなければ他のバイトも同じ失敗をすると思い、その機材の操作マニュアルを作りました。マニュアルをつくってからは同様の失敗をするバイトはいなくなりました。また周りからも感謝されて、店長より店内の大切な業務のマニュアル作りを任されました。

 

日常ありそうな失敗をさらけ出してリアリティがあること、そして周りのことを考えて再発防止策をうっているという観点があること。これは仕事で求められるPDCAと重なります。面接官もビジネスマンですから、PDCAができる学生は優秀な人材と判断します。

 

 

×悪い事例

部活で野球をしていました。私はレギュラーになるため人一倍練習をしたと自負しています。ですが、最終的にレギュラーにはなれませんでした。あれだけ練習したのでレギュラーになれないのはどうしても納得がいかなかったので、監督に理由を教えて欲しいと直談判しました。ですが監督からははっきりとした回答は得られませんでした。私は悩みました。そこから学んだことは、世の中には頑張ってもどうしようもならないことが沢山ある。そんな中でも自分の価値観や強みを生かせる場面を見出す必要があるということです。

(解説)リアリティがあって共感できるのですが、自分の意見や判断に終始していて、"なぜ監督は私をレギュラーに選んでくれなかったのか?"と自分を冷静に分析したり、具体的にどう改善すればよかったのかを考えるなど客観性が乏しい内容になっています。

 

4.面接官を笑わせる。

✔面接の中で面接官がケラケラ笑ったら合格と思え。

✔笑いを起こすミソは「自虐」。心地いい自虐を目指せ!

✔面接官も好んで緊張する空間を作りたいわけではない。本当はリラックスして面接したい。

✔真剣な場で気の利いた話や投げかけ、質問ができると、それだけで面接官の記憶に残る!

就活では面接官を爆笑させたら間違いなく合格です(無論ふざけたり、ピント外れな話はNG)。ただでさえ重苦しい空気が流れる面接の場で、気の利いた返しやエピソードを盛り込んで、それがとてもおもしろかったら面接官はその人の顔を絶対忘れません。

こういった場面で生きてくるのが「雑談力」です。今の時代雑談が苦手という人が多いのですが、雑談力はすぐに鍛えることができます。就活の準備とあわせて、雑談力も一緒に高める準備をしてください。面接官や仲間とのやりとりがとても楽になるはずです。

具体的な雑談力の上げ方については、別の記事で書いていますのでぜひご覧ください。

 

良い事例(実際に著者が笑ったエピソードです(笑))

学生:父は野球経験者でして、小さい頃から父のスパルタ教育を受けてました。

面接官:お父さんはどんなスパルタ教育だったの?

学生:例えば、物心ついたときから父親の実験台としてプロテインとかカロリーメイトとか食べさせられました(笑)

面接官:ハハハ!それはお父さん凄いね!

 

これは実際私が担当した就活生のやりとりです。自分を生い立ちを題材に笑わせるというトークもさることながら、話しの中に自然と「僕ってストレス耐性がありますよ~」という要素も盛り込んでおり、この学生をぜひとも採用してみたくなりました。

 

悪い事例(実際に著者が笑ったエピソードです(笑))

学生:父は野球経験者でして、小さい頃から父のスパルタ教育を受けてました。

面接官:お父さんはどんなスパルタ教育だったの?

学生:例えば、物心ついたときから父親の実験台としてプロテインとかカロリーメイトとか食べさせられました(笑)

面接官:ハハハ!それはお父さん凄いね!

 

 

 

面接官がおススメするので間違いありません。

 

いかがでしたでしょうか?

「こんなこと言われたの初めて」と感じたことが多かったのではないでしょうか?意識したいのは面接官が「どういう学生に良いイメージを持つのか?」をしっかり理解して面接にのぞむことです。

面接官も人間です。フィーリングが合った人材を採用したいに決まっています。

巷の就活マニュアルは誰もがすぐ実践できることが書いてありますが、表面的なことに終始しており、誰もが同じことをするのでライバルとの差別化ができません。

本記事で述べた「面接官目線」を大事にして、等身大の自分を素直に気持ちよくアピールするようにしてみてください。

 

就活生の皆さん、頑張ってくださいね!

おすすめの記事